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PARADI

セカンドシーズンとして早くも定位置を得とくしているPARADI。
そのバックボーンは青山で人気のビンテージショップ、LAILA VINTAGE COLLECTION。
LAILA VINTAGE COLLECTIONは数あるビンテージショップの中でもトップクラスのお店。
そこで培われたエッセンスはPARADIに惜しげもなく注ぎ込まれています。
母体でもあるライラ・ビンテージ・コレクションは、主にUK、パリス 、NYやLAで買い付けてきたアイテムが並ぶ、マニアご用達のお店。


PARADIはそんなお店、ライラ・ビンテージ・コレクションのインディペンデント・ライン。
そしてPARADIの代名詞となりつつあるのが、「シャツ」。
国内の媒体(メンノン等)に、決まって登場するのはPARADIのシャツであり、
そんなシャツにこそPARADIのスピリッツは凝集されている。
まず、PARADIの特徴として―
1、何よりもマニアックであるということ。
そして2、no coolということ。
PARADIは、几帳面なかっこよさは嫌っていて、実はむしろ真の「味」や「臭い」がある"look bad"を捜している―。



「僕は真のクリエーターではないんです。ただ真剣に服と向き合い、様々な要素をパズルのように組み合わせることによって誕生した服なんです。」
「結果として素晴らしいものが出来上がれば最高だと思うんです。」

服が大好きというフィーリングは、クリエーターではないとは言え、少なくともそれと同等以上の情熱を感じるには十分。

「PARADIはそういった意味では、アーティスティックな服ではないんです。」



でもアーティスティックという意味合いは、着る側による主観による分も大きいのは事実。
例えばこの襟に付いたボタンは、50年代の小説にインスピレーションを受けているというし、
あえて裏地を前面に配置したシャツなんかは、ジグソーパズルな感覚。それでいて絶妙なチョイス―
自称アーティストが多い中で、本物は案外口数は少なく自分を少々過小評価する人々のことなのかもしれない。
でもそれは日本に限ったことではないのかもしれないし、
それこそがリアリズムの一端で、本質なのかもしれない。
大勢の人々が流行を追う中で、PARADIはそんな大通りの隅で人々を魅了する。
PARADIの目指すポジション。
PARADIは普遍的な価値の質を知っている―




PARADIのシルエットは全て日本人の体系で計算されている。
純国産の枠に、エッセンスはライラ・ビンテージからも継承されるクオリティがふんだんに盛り込まれて、
その上あえて「人気のない色」の生地をチョイスしている。
そんな色が売れることこそがクール!と、PARADI・小城さんは話す。
この様なこだわりの部分こそが、実際の本当のかっこよさが試されるところ。


PARADIの服の特徴はまだあって、例えばファブリック。
素材に最大限の注意を払う。
つまり贅沢でトップクオリティだということ。
「例えばこれなんかは、あまり考えられないような素材を使用しています。」
同行していたイギリス人のアシスタントが普遍的な質問を投げかけた。
「どうやって収支をとっているのですか??」
個別では丸字に赤でも、他のもの全体でバランスをとっていますという答えに、ちょっとだけ困惑気味。
時にマニアックは、ものづくりの信念のことも指すよう。
だからマニアックの別の意味は、何も独りよがりなものではないということで、人々を真から魅了するからこそなのかも。
青山の一角。
表参道交差点から歩いて間もない場所に、生まれたばかりのクリエイションが息づく。
「たまたま」うまくいってでも、このエリアにお店を出すなんて難しい事は日本に来たばかりの私でも知っている。


実力者はいつもこう言う―。
「運がいいんです」


今だ2期目のPARADIの躍進は、もうまもなく始まろうとしていた。





ジャミー ウィルフォング
Japan-Fashion.com