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ファッショントレンドは、かつてはヨーロッパに始まり、アメリカに流れ、日本に流れていた。
そのタイムラグは例年一年以上あったが、今は情報化社会の下それらはほぼ同期化したと言われている。その上、東京が世界でもっともトレンドの早い都市であると言われている。(あなたの国ではそう思う?)
90年代後半から、「ファッショントレンドが世界で最も早く実験されている場所」として、多くの欧米のバイヤーが渋谷を毎年リサーチに訪れ、レディースファッションについては、2000年になった段階から、トレンドは東京のストリートを見ることが一番というのが業界の通説になると同時に、世界のバイヤーたちから見れば、渋谷原宿界隈のストリートは世界最高のファッションショーであり、世界で最も早いトレンドの実験場でもあった。世界のファッション関係者にとって、東京ストリートは外すことのできない毎シーズンの定点観測場所になったという。*1
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このことが事実だとしても、対応する国内法人・組織の足並みは揃っていなかった。
仮に海外進出への希望はあっても、対応策・ノウハウは持っていないのが実情であった。日本のファッションに対する、世界からの注目を横目で感じつつも何もできないという状況をわれわれは肌で感じてきた。
渋谷が世界の定点観測ポイントとなって数年が経ってもなお、試行錯誤の段階を脱してない。これが現状であり過去でもある。
この一連のムーブメントは、かつてのエズラ・F・ヴォーゲル氏の「Japan As Number One」のように、いつか灯のような追憶となるのであろうか。
勿論、懐疑的になるのはその日本のもつ閉鎖性に関連するからである。つまり連動性を伴うべきアクションが明らかに、遅い。さもなければ「遅い」のではなく、それがこの国のスタンダード。残念ながらアメリカ人のような身のこなしを日本人に期待してはいけない。理由は日本人だけが知っている。
パラダイム的なシフトに日本はドラスティックに身の丈を合わせる潜在能力はあるが、地理的要因(歴史)に依存して概して弱い。
オセロが最後になって多くひっくり返るのも日本である。
海外からは謎に満ち、頭を突っ込まなければよく分からない日本に惹かれるという側面は、ここでは致命傷である。
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"introduction, development, turn and conclusion"
among the recent decade .(過去10年間の起承転結)
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先に行われたジャパン・ファッション・ウィーク(以下JFW)は、何年か前に組織改編し、日本のファッションに対するムーブメントを追い風にテイクオフしようとした。産業として国もパリコレやNYコレクションに並ぶ規模と影響力を持たせることに異論はない。サポートにまわったのだ。
われわれは海外から注目されているストリートファッション(リアルクローズ)と、プレタポルテ色の強いJFWがどう融合するのか、それとも乖離し続けるのかという観点で見続けてきた。
そもそも日本のファッションに対するムーブメントには布石があった。
いわゆる「失われた10年」の間に、日本のポップネスが世界を席巻したという見方である。
アメリカのジャーナリスト、ダグラス・マクグレイ氏が2002年に書いた「グロス・ナショナル・クール」がこの種の根拠となっている。この上では、日本のファッショントレンドが世界に普及する下地としてあったと考えるのは自然なことである。
国は日本のソフトパワーとしてのポップネスを醸成する政策を強めていく。官主導の文化推進でもあるが、特に「ポップネス」と霞ヶ関との間に共通点はない。
これまでポップネスはそういったものを基に育ったわけではないから、たとえて言うなら電気自動車にガソリンを供給する形にならなければ良いと願う。
私観ではこれまでのところポップネス的文化と政策は少々仲が悪い。さらにファッションに言及すれば、本当の意味でアンダーグランドなカルチャーを持つストリートファッション(リアルクローズ)は政策等とはかぶらないし、懸命なアイデアではないはずだ。それにしても近年後援という形で様々な催しの後ろ盾に回っていることを見ると、彼らはいよいよ本気だと言う事を示してはいる。
そういえば先日麻生総理がこの日本のソフトパワーに触れ、アジアで発刊されている日本のファッション誌をひけらかしていたが、それ以上でもそれ以下でもない。彼は表紙の日本人モデルの名前を叫んでいただけだった。
この一見したバラバラ観こそ、日本のソフトパワーの源であり側面であるように思われるが。
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アジアの国々では東京のリアル・クローズのトレンド・エッセンスを上手に取り入れ、マーケットを成立させている。いや、正しく言うなら、ほぼ同期化したファッショントレンドによって、東京のエッセンスも数多くのブランドに取り入れられている。
現在日本には何千というブランド・デザイナーがいる一方で、いくつかのブランド・デザイナーは有名になり、一人歩きをしている状況をわれわれは知っている。その情報の希少性にプレミア感がつくという訳である。日本は総じて、対外的な情報の発信には不慣れなのである。方法論の問題でもある。
ジャパンファッションドットコム(JF)を始めた当初、そういったポップネスに着目し、"国内ファッションを扱った日本人による海外向けサイト"はなかった。
JFのポジションは国にも市場にも産業にも無い。あえて言うなら、それらの根底にあるアンダーグランドなカルチャーと人にある。
もしあなたが、縁あってこのサイトに訪れて、このアーティクルに目を通してくれたのなら、聞いてみたいことが山ほどある。
*1 T. Saito/ http://profile.allabout.co.jp/ask/column_detail.php/14254 |
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