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Esporpleiv
エスポルプリーヴ
きっとどこよりも早く情報として伝えることが光栄だとも思えるブランドに出会ったのは先月のこと。
今年の1月に立ち上がったブランドである。


春を待たずに国内では次期コレクションの展示会が所々で催される。
それぞれの大規模な展示会は否が応でも色がついてくる。つまり、その展示会独自のカラー(雰囲気)である。時としてそれらが、各デザイナー・ブランドの命であるイメージさえも左右しかねない。
でも、一方できっとこう言う人も居るだろう。展示会のカラーは関係ない。それらを無縁にする位のものを持っているのなら。と


大きな会場を一周し、早々と出口のゲートに達したところで彼らのブースはあった。
ドレープが際立った艶やかな質感を放つドレス群―。その奥におおよそつり合わないスキンヘッドでスタイリッシュな男性が2人。
そのコントラストに足が、止まった。
若干の排他感を感じたのは私だけだろうか? だからこそ、ドレスの向こうにいる2人が気になっていた。



Esporpleivとは造語。
言葉の意味は逆に呼んでみて分かるように、veilとpropose。
最初に名づけたVeil Proposeは幻のブランド名になった。
表面的ではなく、「中身」を覆い隠すという意味合いが込められている。
Esporpleivデザイナー高橋章泰
78年愛知県出身。文化服装学院卒。
モデリストとして国内・海外でキャリアを積んだ後、09年1月≪Esporpleiv≫立ち上げ。2009-10AWより本格展開スタート。


「趣味嗜好は偏るのではなく、崇高なもの、硬質なもの、低俗なもの、悪趣味なものもバランスよく取り入れるとよい」とは、彼が好きなマルセルデュシャンの言葉。
マルセルデュシャンの考え方が好きという結実は、何よりも個性という付加価値の創出に見える。もっともデュシャンのニューヨーク・アンデパンダン展での逸話を知る限り、Esporpleiv足りうるもののエッセンスが散見される。
デザイナーになろうとした根底には、自分の世界観でモノが作りたかったから。であった。



なぜ、ドレスなのでしょう?

「ブランドコンセプトを表現する上で、一番明確に表現できるのがドレスだったからです。」


特徴は、造形美。服としての構造そのものに他との差異性がある。
同じシルクでも違う生地同士をあてがうことにより深い表情を引き出していた。

≪更に女性を美しく≫をコンセプトに、時代に合った上品さと空気感を、質の高いオリジナリティーとユーモアで表現していく。

インスピレーション、もしくはデザインに込められているイメージや想いは何でしょうか。もしくは何か大元にあるものはございますか?重なりますが、前記と併せて高橋さんの「今」を成しているものは何でしょうか―


形の有無に関わらず、人は言葉やイメージによって、より深く『モノ』を理解することができます。しかし、その言葉やイメージが『モノ』に対する先入観を生み、表面的な『モノ』にしてしまうことが多々あります。僕は、それがすごくもったいないと思います。
『モノにはモノの目的がある。だが、それだけではない』
だから僕は、言葉やイメージによって形成された『モノ』に対する先入観を捨てるようにしています。そうすることによって、今までとは違う可能性を『モノ』から見出すことができる。
例えば、
「鉛筆は、何かを書くためだけの道具なのか?」

言葉やイメージによって形成された先入観を捨て、見えてくる『モノ』の可能性が、僕のクリエーションの源であり、クリエーションに対する哲学的思考の軸になっています。
 Esporpleivデザイナー:高橋章泰
現在苦労なさっている事は何かございますか?
「考えたことがなかったです。目標を立てたら、たどり着くまでやりたいタイプなので。」

最近、最もパワーを注いでいるもの。つまり現在高橋さんがフォーカスしている活動は何でしょう?
「現実的ですがPRです。まだ、生まれたてのブランドですので。」

もし、服飾デザインをしていない人生だった場合、どのような人生を送られておりましたか?
「釣りが好きなので、釣り関係の仕事をしているかもしれません。」

最近の日本のファッションについてどう思われていますか?
「細分化されて選択肢は増えてきたと思いますが、中身がもっと充実したらなおいいと思います。」


撮影では、ドレスの陰影を引き出すために1カットの時間を要した。
そこには紙一重で表情が変わってしまう造形があったからである。
全体としての雰囲気(カラー)も大事だが、それは細部に渡って意図があってのこそ。
細部もまた主張するのである。


今後どのようなキャリアを積んでいくおつもりですか?今後の高橋さんのなかで、あるべき姿。ビジョンや夢をお聞かせ下さい。
「ブランドコンセプトに忠実に進化していきたいです」


高橋さんにとって、ファッションとは何でしょうか?
「友達みたいなものです。」





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