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PLEIN

正直私は、パートナーとなる新しいジーンズをしばらく探していた。
ひどく使い古されたストレートの「前のヤツ」は、10代の通行人から賛美にも似た放逸な面相を提供させ、美容師からはもっと「ボヘミアン」を極めた方が良いのでは等と引き合いに出される始末だった。つまり、どこか敬遠されながら、私がどこかの美人コンテストで勝ったかのような気にさせてくれるおしゃべりなデザイナーからの称賛を受けているようだった。
ウエストの下に無造作にずり落として、ファスナーはひん曲がり、ふくらはぎから足首にジーンズが落ちてくるスタイル。
痩せてあろうとファッショナブルでなかろうと、イージーゴーイングなブーツカットや冒険的なそれらのコンビネーションをチョイスしていたのだった。
時期的に、良かった。


しかし、それらの冷やかしにもかかわらず、むしろだまされるとまではまだ感じ得ず、あえて捨てるには躊躇していた。
何が力強くてシンボリックなジーンズなのかは、ここ2年の間で急速に変化した。
私の友人を見ても、比較的小柄(痩せている)な自分を考えると、それまでのスタイルがまだベストだと考えていたから。


したがって、私は数ヶ月の間我慢強く待つことにした。
東京には多数で余りある"デニム"があって、2、3店舗でベストなモノを見つけるには、…100%パーフェクトな女性と、六本木界隈のクラブを2時間で、これも完璧に遊びきる事と同じことである。
いや、完璧なジーンズに出くわすことは心のつながりみたいなもので、圧倒的な強引さが感じられ、自分の発見にも似た感覚―すべては切羽詰らない状況で沸いてくるようなものだ。

あなたがそんなジーンズをどこで見付けたらよいのかまだ分からなければ、私が焼けるように暑い真夏の日曜日に見つけたように、PLEINがよいスタートの場所となるだろう。
千駄ヶ谷の曲がりくねった道の界隈に建つ白いビル。
デザイナーの森谷佳司氏が出迎えてくれた。
名刺の交換を済まし、私はデイパックを置き腰を掛けると、横に並んだジーンズに目を奪われた。
PLEINの「旅」


私たちが日本のストリートファッションへの国際的関心に関して話すと、森谷は初期の裏原宿での、ほとんど神話・伝説に近い日々での経験を話してくれた。

森谷はカスタマイズジーンズとしてキャリアを始めたが、彼の目的は自身のブランドを始めることであった。(それは、PLEINとして)
ラックに見えている濃青色のデニム、暗くクールで軽く暖かいシャツ、および私たちを囲むスタイリッシュなジャケット群。
PLEINのフォーカスは『シンプル』の追求。
森谷は、今期物(A&W)のTシャツやテーラードジャケット、そしてジーンズを手に取ってきた。
「シンプルを追求し達成することは難しいのです」
それが品質としての永遠のテーマであり、クラシカルな要素を今日的なスタイルに落とし込む。これがPLEINのアイテム。


私の横でつるされたデニムが美しい。
青くて黒い手工芸品は、1カ月以上に及ぶ『児島』での滞在が必要であった。
ファクトリーの職人と日夜共にして、3つのジーンズのラインを創り上げた成果であった。
Classicラインはストレートモデル。
ややスリムなフィット感でオリジナルの生地によって区別され、表情に拘っている。
PLEINの上級ライン"PLEIN FOUR"で、プレミアムビンテージとして嗜好性が高い。
"ユニオン・スペシャル"で縫われたPLEINオリジナルのセルビッチデニムは、ジーンズにムラのある表情とクリーンでナチュラルな風合いを持ち、絶妙の縦落ちが生まれる。
これが森谷佳司の深い知識とその徹底さであり、彼の才能である。


フィルム、音楽、および文学が森谷のデザインを形成する。
デザイン、縫製一つにもそれらは明確にインスパイアされる。
ローテーブルの上でジーンズが掲載されている雑誌を見させて頂いた。
グランジと呼ばれるタイプで、フェードアウトしたインディゴとダメージが特徴。
すでに完売になっているモデルである。

これらのデニムの安らぎを増加させるようにコンフォートを追求し、4つのパネルで組み合わされたスタイリッシュなシャツ、リベットで留められた完全なハンドメイドのスタッズベルト、そしてミリタリーテイストのコート。
重要なすべてのバランスがコレクションに含まれている。


PLEINの起源は純粋さ、色で汚れていなく、時代に左右されない地平線。
メッセージは普遍的なクオリティー。

未来に関して森谷は、PLEINのフラッグシップショップを東京に置き海外進出を果たす事、そしてPLEINの世界感の追求を願っている。


最後に森谷は時期09春夏コレクションのテーマを話してくれた。
「THE MERRY PRANKSTERS」
その言葉の奥に奸知にたけた楽しみが見え隠れする。
正直待ちきれない自分が居た。
この場でジーンズをオーダーしてしまったのだから。
私は100%完璧な彼女を見つけたのだ。

PLEIN

D-Style Lab.
東京都渋谷区千駄ヶ谷2-36-5-301
Phone:03-3408-7960 Fax:03-3408-7961
E-mail:info@d-style.jp


Ashantha
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