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Leafy Sandboxes in Cool June

並んで歩く私は横目で彼女を見る。
微笑を託すその顔に、彼女のチャコールグレイに染色された髪は柔らかな午後の太陽を浴び揺れていた。


最初彼女は何を言おうとしているのかは分からなかった。
返答するつかの間彼女の温もりは失われ、私は返す言葉の必要性は無いと知るに至った。


彼女はふいに草が生い茂る道端へ駆け寄る。
まるで彼女は初めからずっとこの秘密を捜していたかのように。


私は、静かなため息を吐き、ゆっくり彼女に向かって歩く。
それでも、私の身体はその前の夜から気だるかった。

彼女の為す事すべて―
私の内部に残る彼女に対する好奇心と隠された感情の名残は一度も失われない。



彼女が捜し求めていたことが、分かったような気がした―

彼女の元へ身をかがめた。
時間はまるで葉っぱに邪魔された砂場で遊んでいた子供の時のように流れていく。


ノー・ウェイ...
自分のデニムのポケットでしばらく役目を待つセブンスターを取り出し、腰掛けようと近くのなだらかで低くのっぺりとした道端の石へ向かって歩き出した。


息を吐き出したとき、煙は世界に別れを告げるように踊った。
そして私は目を閉じる...

Dreaming of Quadrifoglio

Introductions please

Yasuhiro KIKUOKA born in Kyoto, brought up in Tokyo.


Can you give me a brief outline of your training and work history?

常日頃からデザインすることを止めたことがありませんでした。 いつも身の回りのものをデザインしたり、アレンジし直したりすることに時間を費やしてしまいます。


それまで東京の大学で美術批評と建築を学び、そこで建築家の安藤忠雄氏に出会い今日に至るまでモノを作る際の大きな参照先になっています。
卒業後香港へ渡り現地の大手建築事務所で北京のプロジェクトをデザインしていたのですが、募っていたイタリアのデザインや美術への憧れが渡欧を決心させました。
ミラノでイタロ・ロタ氏のスタジオでの経験を経て、デザイン、ファッション分野の人たちと知り合い、2004年自らの活動を開始しました。


What led to the beginning of kikuoka the company?

マックス・ロッバ氏というファッションコンサルタントのエキスパートの方がいて、その彼に背中を押され事務所を立ち上げました。 ファッションブランドをビジネスの観点からだけではなく、何よりもプロダクトを第一に考えるという姿勢からのトータルなアドバイスは、独自のデザインを追求していきたいkikuokaの大きな機動力になっています。

Why kikuoka Italy and not kikuoka Japan?

外国人でいることは貴重な体験だと思っています。いつも何かしら居心地が悪い、でもだからこそ自分で自身の振舞い方や考え方を常に見返し、再構築しなければ/することができるのではないでしょうか。体力的にきつくなる日も来るでしょうが、そういった意味で気持ちの上ではいつも旅人でありたいと思っています。

クリエーションは都市の空気を呼吸しています。創作活動はその時代、その場の諸条件(材料や技術的な可能性)そしてその都市の持つ雰囲気/文化から切り離すことはできません。

自己満足に終わってしまう個人表現としてのクリエーションにはあまり興味がなく、創作活動は個人の限られた経験が外部の経験と出会う現場であり、そこに新しさや驚きが見つかるのだと信じています。そういった意味でイタリアという”美しさ”が凝縮された場所に身をおき、自らのクリエーションにイタリアの空気を呼吸させる経験は、kikuokaというブランドにとって、特にこの立ち上げの時期において最良のものだったと思っています。


kikuoka's mission statement mentions "Total Living" concept. Can you elaborate on what this means?

もともとこのプロジェクトはハイファッションに限らず身の回りのデザインできるものすべてに渡って、つまり“トータルリビング”にデザインを提供するブランドを目標に始まりました。小さなことからですが、例えば今度新しくフィレンツェにオープンさせる初モノブランド店“kikuoka Palazzo Rucellai Market” では、 kikuoka のシンボルでもある “クワドリフォリオ(四葉のクローバー)”をあしらったレザーのクッションをはじめ、kikuokaの工房で生み出されるデザインの数々を紹介していこうと思っています。

あるいはブランド外の活動として、フィレンツェにてイタリア陶磁器の老舗リチャードジノリのアートディレクションをやっていたことがあります。そこで陶磁器に限らずショップコンセプトやブランドイメージ等を手掛けた経験も、今なおkikuokaでものを作っていく上で大きな参照先になっていて、人脈等も含め将来的に“トータルリビング”コンセプトの実現に活かしていければと考えています。


How do you ensure innovation, cutting edge design and quality craftsmanship?

私たちはkikuokaすべてのサンプルを作成する為のアトリエを持っています。そこでは自ら直接素材に触れることができ、実現途中のデザインを気の済むまでテストし修正することができます。アトリエを持っているということはとても重要なことで、色々な素材と実際の作業の試行錯誤のなかで思いもよらなかった興味深いデザインが生まれることも少なくありません。
例えばシーズン的にマストのディテールの一つであるプリーツは、使う素材によってドラマティックに表情を変えてしまいます。でもそこでアトリエがあるからこそ様々な効果を試しながら最良の結果を追求することができています。そういった意味で、私は紙の上だけでデザインを終えることができません。

もちろん、ブランドとしてデザインを実現していくなかで、パターンメーカー、テイラーといったプロフェッショナルな人々との共同作業が必要不可欠であることはいうまでもありません。あるいはレザーバッグ一つをとっても、デザイン画から最終のサンプルに至る過程には多くの専門分野に細分化された革の職人達の仕事が凝縮されています。


Who do you make clothes for?

自分のスタイルを持った凛とした女性に着ていただきたいです。


For those women not in Italy, where can your products be found?

アイテムはオンライン、そうでなければ世界各都市にある有名ブティークなどで取り扱っていただいています。


What's the future of kikuoka?

kikuokaが世界中に少しでも多くの”美しい”ものを提供できるようになれば素敵ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

思い出させるもの

「何の夢を見ていたの?」
彼女は少し離れたところにいるかのような囁き声。


私の正面に立つ彼女の手は、
そっと閉じ、そしてゆっくりと開いた。
四つ葉のクローバーが彼女の掌で静かに横たわっていた。


この世において真実の美を追及するのに、一切の妥協を許さない人々は、少ない。
美しい芸術や、稀有な彼ら彼女らの存在は、クローバーの象徴である。




アシャンサ
Japan-Fashion.com



credit
model : Olga Alex(K&M promotion)
photographer: Toshiko Kikuoka
hair&makeup: Mihana Kashii


www.kikuoka.it
info@kikuoka.it
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presented by Japan-Fashion.com 2007